日経平均は32,000円で反発か?それとも底割れか?来週は大事な局面

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日経平均は2日で1,300円の大幅下落

日経平均は8月1日の33,476円から2日で1,300円近い大きな下落をして、金曜日は朝方一時32,000円を割り込みましたが、押し目買いが入って反発。

32,000円の節目を守る形で取引を終了しました。

2023年8月4日日経平均日足チャート
画像は日経新聞より

日経平均が大きく下がった原因

日経平均が大きく下がったのは

  • 日銀が実質的なYCCの修正を行ったこと
  • 大手格付け会社が米国債の格付けをトリプルAからダブルAに格下げしたこと

が主な原因です。

そして日経新聞が、海外勢が新たな買い材料がしばらく出ないとして、手じまい売りをしていると報じています。

海外勢手じまい売り重荷 企業の緩慢な変化に嫌気

海外勢の手じまい売りが日本株相場の重荷になっている。日銀の政策修正や米国債の格下げなどをきっかけに、海外ヘッジファンド勢はポジションの調整を進めている。本格化した2023年4~6月期決算の発表では好業績が多いものの、相場全体を押し上げるには至っていない。逆張り個人の押し目買いだけでは、株高相場の「第2幕」は見通せない。

米雇用統計発表でダウ・ナスダック・S&P500共に下落

2023年8月4日NYダウ5分足チャート
画像はSBI証券の5分足チャート

金曜日に米雇用統計が発表され、前月より18.7万人増(市場予想20万人増)、失業率3.5%(市場予想3.6%)、平均時給4.4%(市場予想4.2%)と発表され、雇用統計発表後はダウ・ナスダック・S&P500共に上昇しましたが、徐々に売りが増えていき、3指数共にマイナスに転じて引けました。

  • NYダウ…-0.43%
  • ナスダック…-0.36%
  • S&P500…-0.53%

来週の日経平均は32,000円で反発するか底抜けするかの大事な局面

木曜日の夜間の先物で32,000円を割れ、金曜日の日中も朝方32,000円を割りましたが、押し目買いが入って32,000円を超えて引けました。

米雇用統計でアメリカがマイナスに転じ、為替も141.710円の円高になっています。

また、金曜日にはSQも控えています。

心理的な節目の32,000円を守って反発するか、それとも底抜けるか、来週は大事な局面になりそうです。

日経平均日足チャートのテクニカルから見た来週の予想

最後に日経平均日足チャートのテクニカル面を紹介したいと思います。

8月4日日経平均日足テクニカル

一目均衡表は雲の中に入り、金曜日はボリンジャーバンドで反発。

MACDは下落トレンドに入っていて、ストキャスティクスもだいぶ下がってきて反発してもおかしくないところに来ています。

金曜日は32,000円を守る形での陽線となっているようにも見えるので、32,000円を支持線と見る人は買い場に感じるかもしれません。

ただ、アメリカが雇用統計が出て下がって引けているので、アメリカに引きずられて、32,000円を底抜けてしまうかもしれません。

日経平均が底抜けしてしまうと、100日移動平均は30,580円なので、その辺りまで押す可能性もあります。

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