中国の景気減速か?中国経済の3つの大きな懸念
中国からの団体旅行が再開され、インバウンドの需要回復が期待されますが、中国の経済に3つの大きな懸念があります。
1、アメリカの半導体輸出規制
アメリカは中国に対して半導体の輸出規制をしており、中国のハイテク製品の製造に影響があります。
2、中国の不動産業界の危機
中国の大手不動産会社2社の巨額赤字が発表されており、中国経済の大きな不安材料になっています。
恒大集団
中国の不動産大手の恒大集団が巨額の赤字を抱えていることは2021年から報道されていましたが、2021年と2022年の2年間で約15兆7000億円の巨額な赤字となっており、資産約35兆5800億円に対し、負債総額は約47兆1800億円で、11兆6000億円という桁外れの債務超過に陥っています。
中国の不動産大手の恒大集団(エバーグランデ)で、深刻な経営危機が表面化してから約2年。同社は7月17日夜、開示を延期していた2021年と2022年の通期決算を発表した。それらによれば、2年間の純損失は単純合計で8120億3000万元(約15兆7021億円)に上り、恒大集団の傷の深さが改めて浮き彫りになった。
碧桂園
また、恒大集団に続き、別の不動産大手の碧桂園も2023年1~6月期の最終損益が、9000億円~1兆1000億円の巨額な赤字となっており、米ドル建ての社債の利払いができず、デフォルトが懸念されています。
3、外資による中国への投資急減
アメリカの半導体輸出規制、中国不動産業界の危機の他に、中国の対外開放への疑念があり、外資による中国への投資が急減しています。
【北京=川手伊織】外資による中国投資の減少が止まらない。4〜6月の対中直接投資は確認できる1998年以降で最少となった。ハイテク分野をめぐる米中対立への懸念に加え、中国の対外開放への疑念が背景にある。外資離れによるデカップリング(経済分断)が進めば、中国だけでなく世界の景気にも影を落としかねない。
中国経済が停滞すると、世界の経済に大きな影響が出る
中国経済が停滞すると、日本だけでなく世界の経済に大きな影響が出ます。
中国経済が危機になると、日本株にも大きな影響が出てくるので、注意が必要です。
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