中国不動産大手碧桂園がデフォルト、中国の経済リスク拡大か

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中国の不動産大手碧桂園のドル建て債の受託機関がデフォルトを通知しました。

碧桂園ドル建て債が初のデフォルト、受託機関通告-大型債務再編か

中国有数の不動産開発業者である碧桂園のドル建て債について、初のデフォルト(債務不履行)に該当すると受託機関が債券保有者に通知した。ブルームバーグ・ニュースが内容を確認した。

世界2位の中国経済を動揺させた不動産セクターの債務危機が広がりを見せる中で、ドル建て債のデフォルトは、碧桂園が資金繰りに行き詰まりディストレス状態に転落したことを浮き彫りにする。同社は中国で過去最大規模の債務再編に向かう可能性が高い。

中国不動産大手が相次いで経営破綻の危機に

同じく中国不動産大手の恒大集団は2021年に債務問題を起こし、2022年末時点で5991億元(約11兆5847億円)の債務超過になり、2023年8月に米国連邦破産法第15条を申請しました。

中国「恒大集団」、債務超過11兆6000億円の激震

巨額赤字の主因は、保有する不動産や金融資産の減損損失だ。決算報告書によれば、恒大集団の2022年末時点の総資産は約1兆8400億元(約35兆5797億円)。経営危機が表面化する前の2020年末時点の約2兆3000億元(約44兆4746億円)から、2年間で20%も縮小した。

一方、同社の2022年末時点の総負債は約2兆4400億元(約47兆1818億円)に達し、負債総額が資産総額を上回る債務超過に陥っている。その額は2021年末時点の4731億元(9兆1482億円)から、2022年末には5991億元(約11兆5847億円)に増加した。

今回、碧桂園が初のデフォルトになり、中国の不動産大手が相次いで破綻危機に陥っています。

碧桂園の債務超過額は、2023年8月時点で11兆6000億円を上回る可能性があると言われており、恒大集団に匹敵する大きさになります。

中国・碧桂園、債務超過問題「恒大集団を超える恐怖」

2023年8月、中国の不動産バブル崩壊は、より深刻さを増している。中国の不動産開発大手、碧桂園の債務危機は、恒大集団の負債11兆6000億円を上回る可能性があるのではと流布されている。

中国の経済リスクに警戒を

中国の不動産大手が相次いで経営破綻の危機を迎えており、債務超過額も巨額になっていることから、中国の不動産セクターから中国経済に大きなダメージを与え、世界的な経済ショックを与える可能性がありますので、中国の不動産セクターに警戒が必要だと筆者は考えています。

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